Day11

チロるのこと

あわゆきの屋号ことりやの、初にして唯一のノベルティグッズ、それがチロる。DECOチョコを利用して、お得意様向けのバレンタインギフト用にこしらえたオリジナルラベルのチロルチョコだ。2012年に思いつきでやったのが予想以上に好評だったので、2013年も調子に乗ってこしらえた(写真のもの)。

なんのことはない、アワユキコンを普通のチロルチョコの包装にプリントしただけのものだけれど、イラストはいちおう専用に描いたものを使っている。準備期間はデータ作成からオンライン入稿/決済、完成品の受け取り、ラッピング、贈り先への発送、到着までおよそ1ヶ月ほど(その間の実作業は少ないけれど、2月14日手前はさすがにDECOチョコ屋さんも繁忙期のため、早めに発注するのだ)。わたしはあまり自分のこと(特に作ったものについて)を黙っていられない性分なので、相手に届くまで大人しくしているのがいちばんの苦行である。そのため、1月後半〜2月前半はおおむねそわそわしている。

ノベルティを配るという行動は、製薬会社在籍時代に得た感覚に依るところが大きい。ヘタレヒヨッコMR(≒営業職)だったわたしは、コミュニケーションの糸口を掴んだり、とっつきにくい得意先の心をほどく小さなプレゼントに助けられたことが少なくない。そんな経験の延長線上で作ったチロるは、「こんなかわいいチロルチョコがあるなんて!」でも、「この人こんなものも作れるんだ」でも、単に「なんかチョコもらえたラッキー」でも、好きに思ってもらえたらいい。ちょっと変化球でのコンタクトを取って、なにかしらの印象を刻み付けることが第一義だと思っている。チロルチョコのミニマムさも好きだ。基本的には商売品のロゴやら絵柄の入ったグッズなんてそんなに使い続けたいと思わないし、ひとくちで食べてポイくらいがわたしの身の丈には合っている。
(余談だけど、KDDIウェブコミュニケーションズさんのノベルティは、実用的かつ普段使いにも抵抗があまりないかわいいものが多いので、とても魅力的だと思う。)

来年も作れたらいいなとは思っているけれど、絵柄がネタ切れ気味なので検討中…。