青色申告デビューへの道 1:白色・青色 どっちなの

今年開業された方のお話を少し聞いて、そういえば続きを書かなければと思った確定申告のお話。

青色申告なんて白色申告にちょっと毛の生えた程度のものでしょ?と高をくくっていたけどそうでもなかった。だからどう違うかということについて残しておきます。ぼんやりと開業して青色申告を選択してしまったわたしの勉強ログ。

そもそもどこが青い色でどこが白い色なんだ...と

帳簿や申告用紙の色の違いでもあるのかと思っていましたが...違いました。以下、Wikipedia(青色申告のページ)より引用すると...

昭和24年8月に発表された日本税制報告書(いわゆる「シャウプ勧告」)にもとづいて施行された青色申告制度に由来する。当時コロンビア大学の教授だったカール・シャウプが約4ヶ月に渡り日本国内を視察中「日本人は青色をどのような感じで受け止めるのでしょうか。」とある日本人に聞いたところ、「青色は気持ちのよい色です。青空のようにすっきりとした色ですからね。」という答えが返ってきたところから、青色にしたと伝えられている。

驚いたことに、完全にイメージ由来の命名であったようです(あくまで伝聞形ですが)。このように「青空のように気持ちよい、すっきりとした」確定申告が、青色申告です。ちなみに白色申告は青色の命名に対して対照的になるようにつけられたものらしいです。

青色 = すっきりクリア = お金の出入りを明確にする

気持ちよい、すっきり。それは、お金の出入りを詳細に記して、最終的な収入について明確にすることです。

具体的には、青色申告では帳簿をきちんと付けて、損益計算書と貸借対照表にして提出することが必要になります。

白色 = すっきりほどではない ≒ どんぶり勘定でよい

対して白色申告は、青色のような帳簿類の提出の必要がなく、項目に応じて経費を合算しておけばできてしまいます。いわゆる「どんぶり勘定」ということで、「白」と結びつけることもあるようです(真っ白などんぶりってあまり見たことない気が...)。

申告のやりかたとしては、青色・白色の違いはいちばん大まかに言うとこんな感じです。見るからに白色申告がらくちん、青色申告は訳の分からない書類もあって面倒くさそう。

ただし、もちろんただ闇雲に青色・白色の2種類が用意されているわけではありません。多少面倒くさいけど、それだけのメリットが発生する、それが青色申告です。

お金がだいじなら、青色申告!

お金の出入りをきちんと明確にして報告する青色申告は、税務署にとっても助かりもの。たとえば経費が大きい場合にも、帳簿にその内訳がきちんと記載されているので申告内容のチェックの手間が減らせるわけです。要は青色申告は税務署のお手伝いを少ししているようなものみたいです。そして、その分のお駄賃がついてきます。

青色申告特別控除が受けられる

総収入のうち65万円ないし10万円分を課税対象から外してくれます。確定申告の期限までに正規の簿記(複合簿記/発生主義)で帳簿をつけて提出すれば65万円分。対して、期限を過ぎてからの申告または単式簿記(現金主義)の帳簿の場合は10万円分の控除になるそうです。

青色事業専従者給与を全額経費に出来る

青色事業専従者に設定した人への給与を全額経費として計上できるそうです。生計をともにしている家族で他の給与所得がない人となると、フリーランスのクリエイターでこれに該当することはあまりない気がしますが...。事前に申請も必要になるので、国税庁のページを参照してみてください。

純損失の繰越しと繰戻し(赤字の繰り越し)が出来る

売り上げなどで得たお金よりも、経費などで出て行った金額の方が多く赤字になった場合、この赤字分を3年間繰り越すことが出来ます。赤字の損失額を、3年後まで所得から差し引けるということ。数字で見ればマイナスの繰り越しでものかなしいですが、未来の節税に繋げることができると思うとステキなものにも見えてしまう不思議。
赤字の場合は確定申告時に損失申告用の書類(第四表)の提出も必要になります。

など。いちばん利いてくるのは青色申告特別控除の65万円かと思います。これだけでも単純に源泉徴収の6万5千円分に該当するので、少し手間をかける価値もあるものではないでしょうか。

この他、昨年の途中(平成22年3月31日)までは減価償却の特例などもあったそうですが、これを読む方だともう関係ないところだと思うので省きます。

とはいえ、白色はとにかく楽なので

白色申告は青色のようなメリットはないですが、とにかく楽です。

わたしも過去に会社員+フリーランス期間が混在していた時は白色申告で済ませてきましたが、経費を手元で合算して、源泉徴収票と支払調書を揃えて、保険料などの控除対象の金額を項目ごとに揃えて、e-taxで入力して確定申告書が完成。出来上がったPDFをプリントアウトしてはんこを押して必要なものを貼付けて、税務署に郵送するか直接持っていくだけ。書類作成は半日もかからずに出来てしまいました。

とにかく面倒くさいのであれば白色申告でもよいのだと思います。

ちなみに、白色申告でも一定の条件に該当すると記帳が必要になるそうなので、収入が多いのであればきちんと考えた方がいいかと思います(その場合、もし自分でやるのが面倒なら、この際税理士さんにお任せしてしまうのがいいのかもしれないですね...)。

【動画でお勉強】フリーランスのための確定申告講座(OpenCU)

少し前になりますが、loftwork主催のイベントOpenCUで「フリーランスのための確定申告口座」というものがありました。Ustreamで拝見してとても分かりやすかったので、これから確定申告についてきちんと考え始めたい方にはとてもよいんじゃないかと思います。録画が閲覧可能です。

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